モドリッチオーナー爆誕? レアルでのプレイは継続もイングランドでセカンドキャリアへの布石か

レアルのモドリッチ Photo/Getty Images

意外な選択だ

ルカ・モドリッチが、まさかの形でイングランドに戻ってきた。ジャーナリストのファブリツィオ・ロマーノ氏によると、レアル・マドリードのレジェンドでありクロアチア代表の大黒柱でもあるモドリッチが、チャンピオンシップに所属するスウォンジー・シティのマイノリティオーナーとして契約を結んだという。

現在39歳のモドリッチは、現役を続行しながらも、サッカー界での第二章へと歩を進めつつある。今回の投資はあくまでも経営面での関与に留まり、現役キャリアに影響はない。本人は引き続きレアル・マドリードでのプレイを希望しており、契約満了を迎える今季終了後も可能であれば残留を望んでいる。

スウォンジーは現在、チャンピオンシップで12位。2018年にプレミアリーグから降格して以来、昇格争いに絡むことはあっても安定した成績を残せていない。そんな中、昨年クラブはアメリカ人実業家アンディ・コールマン氏らのグループによって買収され、新たな経営体制が始動した。

コールマン氏は「我々は皆、プレミアリーグへの復帰を望んでいるが、そこにたどり着いた時にはそれを維持できるよう、正しい方法でそこに到達したいと考えている」と語り、堅実かつ野心的なクラブ運営を掲げている。モドリッチの参画は、その「新時代」の象徴的な一手となる。

モドリッチはイングランドではトッテナムで4年間プレイした経験を持つ。2012年にレアルへ移籍した当初は「失敗」とも揶揄されたが、その後の活躍で批判を一掃。現在までにチャンピオンズリーグ6回、ラ・リーガ4回の優勝を経験し、2018年にはバロンドールを受賞した。クロアチア代表としても2018年W杯準優勝、2022年W杯3位という歴史的快挙を達成。世界屈指の司令塔として、サッカー史に名を刻んでいる。

ロマーノ氏は「先月報じられたように、彼はレアル・マドリードで再びプレイを続けることを望んでいる」としているが、今回の投資により、将来はクラブ運営の道を本格的に視野に入れていることが明らかとなった。スウォンジーでの挑戦は、新たな物語の始まりとなるかもしれない。

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