無得点続くパルマーはどうしてしまったのか チェルシーの絶対エースに起こる異変「明らかに自信を失っている」

チェルシーでプレイするパルマー photo/Getty Images

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パルマーの活躍なくしてチェルシーの浮上はない

現在のチェルシー攻撃陣は、良くも悪くもコール・パルマー次第と言える。昨季のパルマーはプレミアリーグで22ゴール11アシストと驚異的な成績を残しており、チェルシー攻撃陣の中でも一段レベルが異なる。チャンスメイクからフィニッシュまでパルマーこそが主役だ。

今季も前半戦は見事な活躍だったのだが、最近は何かがおかしい。2-2で引き分けた前節イプスウィッチ・タウン戦では得点に関与こそしたものの、パルマー自身は得点を奪えなかった。これでカップ戦も含めれば14試合連続無得点である。

英『The Standard』はパルマーに異変が起きていると取り上げていて、自信を失いつつあるのではと心配している。
「スタンフォード・ブリッジでパルマーの名前がコールされれば、どの選手よりも歓声が起こる。しかしパフォーマンスはここ3ヶ月で低迷していて、14試合連続で無得点だ。何かがおかしい。昨季の彼はプレミアリーグのシーズン最優秀若手選手賞にも選ばれ、EURO2024を戦うイングランド代表にも選出。途中出場からの彼のパフォーマンスはチェルシーのものと同じくインパクトがあった。しかし、今はその時と違っている」

「1月14日のボーンマス戦以降ゴールがなく、41本のシュートを撃って無得点だ。今回のイプスウィッチ戦もここ数週間と変わらず、パルマーは控えめだった。昨季ならば、こうしたゲームはもっと楽に進めていたはずだ。パルマーは明らかに自信を失っている。昨季のように相手を意のままに抜き去ることも少なくなり、DFにブロックする時間を与えてしまっている。パスにも以前ほどの自信が感じられない。リスクを取る感覚が消えてしまったかのようだ」

「もちろん相手の守備陣も彼の力を理解し、ダブルマークをつけるようになる。サカやサラーも同じく、最初のシーズンほどはスペースを与えてもらえない。パルマーにも同じことが起きている。しかしそれ以上に、成績低下の一因はマレスカのプレイスタイルにある。ポゼッションが重視されていて、よりダイナミックで創造的なパルマーの良さとは正反対だ。パルマーの不調は様々な問題が重なり合っていて、自信の欠如、チームメイトの調子の悪さ、対戦相手のマーク、彼自身の疲労も原因の1つかもしれない」

今季もリーグ戦では14ゴール8アシストの成績を残しており、決して悪い数字ではない。しかしその大半がシーズン前半戦に集中しているのは気がかりで、ちょっとしたミニスランプといった状態か。

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