テニス界のレジェンド、シナーに下った処分の軽さを批判しシャラポワさんに同情 自身が同じ立場なら「20年間の出場停止処分を受けていたはず」

テニス界で一時代を築いたセリーナさん photo/Getty Images

処分の軽さについて言及

女子テニス元世界ランキング1位で四大大会通算23勝のレジェンド、セリーナ・ウィリアムズさんが、男子世界1位ヤニック・シナーに下ったドーピング違反における処分の軽さを批判した。

ウィリアムズさんは『Time』の「世界で最も影響力のある100人」のインタビュー内で、シナーが昨年3月にドーピング違反と判明し、その後わずか3カ月の出場停止処分とされた件について言及。彼女は「もし私が同じことをしたら20年間の出場停止処分を受けていたはず。正直に言えば、グランドスラム優勝さえも剥奪されていたのではないか」と語り、不公平に感じていることを明かした。

シナーは陽性反応が出ても、故意の摂取を否定し、異議申し立てを行ってツアー出場を続行。その中で最初は、昨年8月に不正監視団体ITIAが賞金とポイント剥奪の処分を発表していた。すると過去に同じ違反でシナーより長期間の出場停止処分となった選手を中心に批判が続出し、世界反ドーピング機関(WADA)も控訴。それにより今年1月の全豪オープン2連覇達成後に3カ月の出場停止処分を受け入れた。

出場停止期間は2月9日から5月4日まで。5月25日開幕の全仏オープンには出場可能であることから、シナーはドーピング違反の処分を受けながらも、四大大会出場を逃さずに済むことになった。

セリーナさんはさらに同時期に活躍し、16年の全豪オープンで禁止薬物に陽性反応を示し、2年間の資格停止処分を受け、後に15カ月間に短縮されたマリア・シャラポワさんについても触れ、現役中は体内に摂取する成分について細心の注意を払っていたことを証言すると、このシナーに下された処分との差の大きさに同情を示した。

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