“まるでリアルサッカーゲーム” 33歳GKが突然ドリブル開始も大惨事 前代未聞の暴走劇がアルゼンチンで起きる

ロングドリブルを試みるが失敗に終わる Photo/Getty Images

ドリブルで突き進む

アルゼンチン・プリメーラ・ディビシオンで“リアルサッカーゲーム”さながらの珍事が発生した。デポルティーボ・リエストラのGKイグナシオ・アルセが敵地でのインスティトゥート戦に先発出場。元所属クラブ相手に奇行を見せ、失点に直結する大失態を犯した。『THE Sun』が報じている。

事件が起きたのは1-0でビハインドの後半61分。DFファクンド・ミーニョが退場となり数的不利に陥った直後だった。自陣ゴール前に浮き球が放り込まれ、混戦の末にアルセの元へ。これをキャッチするまではよかった。

しかし、ここからが驚愕のプレイだった。33歳の守護神は突如としてペナルティエリア外までボールを運び、そのまま中盤までドリブルを開始。ところが、センターサークル付近で相手選手に囲まれパスを試みるも、主審が進路にいたため断念。アルセは再びドリブルを選択したが、背後からインスティトゥートのMFにボールをかっさらわれてしまった。こぼれ球を拾った相手選手は、30ヤードの距離から無人のゴールへ冷静にチップシュート。ボールは美しい軌道でゴールネットに吸い込まれた。

アルセは頭を抱えながら自陣へと戻り、スタンドは騒然。試合は結局3-0でインスティチュートが勝利している。アルセは一連のプレイに対して「これが私のスタイルだから、ミスは起こり得る。最高の選手でもミスはする。忘れられない瞬間を経験したし、今日はまさに学びの経験だった」と前向きに語りつつ、ミスの一部はアンドレス・メルロス主審の責任だと述べた。

これに対してメルロス主審は「今度は私のせいか? これぞクラシック・ナチョだけど、私は彼が好きだよ」と笑って返答。「彼は勇敢なプレイをしたい才能のある選手だが、時にはそのプレイが裏目に出ることもある。それがサッカーだ」と語り、騒動をユーモラスに締めくくった。

今回の暴走ドリブルは、アルセの名前を世界に広めることとなったが、それが名誉か汚点かは本人の今後のプレイ次第だろう。

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