古橋はなぜ仏リーグ下位に沈むレンヌへ行ったのか セルティックOBは移籍先に疑問「彼にフランスのサッカーは合っていないと思う」

セルティックではゴールを量産してきた古橋 photo/Getty Images

仏国内リーグはフィジカルバトルが激しい

セルティックで活躍し、欧州5大リーグにステップアップ。これはセルティックでプレイする選手にとっては理想的なモデルとなるが、成功するケースばかりではない。むしろ、レベルや環境の違いから壁にぶつかることも少なくない。

それをよく知っている選手の1人が、2006年にセルティックからアストン・ヴィラへ移籍した元ブルガリア代表MFスティリアン・ペトロフだ。ペトロフはアストン・ヴィラでも7年にわたって活躍したが、それでもセルティックとの違いに最初は戸惑ったという。

そんなペトロフが今気にかけているのが、今冬にセルティックからフランス1部のレンヌへ移籍したFW古橋亨梧だ。

古橋はセルティックでゴールを量産したが、レンヌでは思うように出番を増やせていない。英『Daily Record』によると、ペトロフはレンヌのスタイルが古橋に合っていないのではないかと指摘し、移籍先選びを間違えたのではと不安視している。

「キョウゴがフランスに行ったことには驚いたね。彼にフランスのサッカーは合っていないと思う。これは個人的意見だけどね。あそこのプレイスタイルはフィジカルも強く、アグレッシブだ。キョウゴは非常に洗練された選手だが、彼はボールを支配するチームにこそ必要なタイプだと思う。でも彼はリーグ・アン下位で苦戦しているチームに移籍した」

「ポゼッション率が高く、ほぼ毎試合勝てているセルティックからレンヌのようなチームに移籍すると、全く違うものになるからね。(レンヌでは)もっと走らないといけないし、守備もしなきゃいけない。全く異なる考えが必要なんだ。私もセルティックで多くのゲームに出場し、リーグ制覇から欧州カップ戦まで経験した。アストン・ヴィラに移籍する時には準備万端と思っていたけど、実際に行って衝撃を受けたよ。ペースも速いし、フィジカルもクオリティも格段に違う。もう一段ギアを上げないといけないと感じたよ。トレーニング、準備、コンディション調整など、多くのことを変える必要があったんだ」

古橋はチームメイトに活かされてこそ輝くタイプのストライカーと言える。レンヌではボールを支配できる展開が少ないため、思うようにチャンスボールが巡ってこないのは確かだろう。またリーグ・アンのDFはフィジカルに強みを持つ者が多い。古橋にとっては待望の5大リーグ挑戦だったが、レンヌの環境は少々ミスマッチだったか。

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