批判受けるキム・ミンジェは稼働しすぎ? 今夏のCWC、韓国代表での活動も含めれば70試合出場の可能性も「長期的ダメージとなるリスクがある」

バイエルンでプレイするミンジェ photo/Getty Images

休めていないこともパフォーマンス低下の一因?

今月12日に行われたブンデスリーガ第29節・ドルトムント戦ではFWマクスミリアン・バイアーのマークを外して失点に絡んでしまい、16日に行われたインテルとのチャンピオンズリーグ準々決勝2ndレグでも低評価をつけられるなど、バイエルンDFキム・ミンジェは難しい時を過ごしている。

アジアではトップクラスのフィジカルを備えるセンターバックではあるものの、ポジショニングの部分など弱点があるのも事実だ。

しかし今季に関しては、疲労も苦戦理由の1つに挙げられるかもしれない。国際サッカー連盟(FIFpro)は、韓国代表でも主力のキム・ミンジェの稼働率が危険な水準にあると警告を発している。

同連盟は『At The Limit』とハッシュタグをつけ、キム・ミンジェの稼働率について次のように注意喚起している。

「彼の仕事量は急激に増えている。これは警告だ。彼は今季序盤からアキレス腱炎を患いながらプレイを続けているが、アキレス腱炎は過度な負担と使いすぎによる怪我だ。ここまでキム・ミンジェはバイエルンと韓国代表で約55試合をこなしている。このままいけば、今季はシーズン終了までに70試合ほど出場する可能性があり、そうなれば世界の稼働率ランキングでもトップに近い数字となる。冬の間だけでもキム・ミンジェは20試合続けて出場し、その間の平均休息日は僅か3.7日だ。しかも韓国代表でのプレイもあり、今季は7万4000kmを移動している。これは地球ほぼ2周に相当し、今夏もアメリカで行われるクラブワールドカップの前にアジア最終予選に遠征する予定だ。今季のオフもキム・ミンジェに休息はほとんどないと予想される。クラブワールドカップの影響でスケジュールは詰まっているため、体への負担は急速に増大している。キム・ミンジェのケースは危険であり、長期的ダメージとなるリスクがある」

バイエルンはDF伊藤洋輝の負傷離脱が続いており、センターバックの選択肢が少なくなっている。今のところキム・ミンジェはフル稼働するしかない状況にあり、キム・ミンジェ自身もベストコンディションではないのかもしれない。

それでもパフォーマンスが悪かった場合は批判されるのがサッカー界の厳しいところだが、ほとんど休息がない中でシーズン終盤戦を迎えていることもキム・ミンジェのパフォーマンス悪化に影響しているのかもしれない。

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