「ユヴェントスはシュチェスニーの価値を理解していなかった」 名将カペッロがバルセロナの正GKを絶賛

予想以上の活躍を見せているシュチェスニー Photo/Getty Images

途中加入のベテランが躍動中

今シーズンも終盤に差し掛かる中でバルセロナは、まだ三冠達成の可能性を残している。チームの躍進を支えているのは、爆発的な攻撃力をもつ3トップや、支配的なパフォーマンスを見せるペドリの存在はもちろんのことだが、やはり9月に膝蓋腱の完全断裂の大けがを負ったテア・シュテーゲンの代役として加入したGKのボイチェフ・シュチェスニーの活躍も欠かせないだろう。

昨季までユヴェントスに所属していた現在34歳のシュチェスニーだが、シーズン開幕前にクラブが新GKを獲得したことで事実上の戦力外となり、契約解除が合意され8月末に現役引退を発表していた。そこから約1ヶ月での現役復帰となったシュチェスニーは今季のバルセロナを象徴とするハイラインに適応し、クラブ史上4位となる22試合連続無敗を記録。23試合目となるチャンピオンズリーグ準々決勝ドルトムント戦セカンドレグで、1-3と敗れたため記録は途絶えてしまったが、それでも各紙の選手採点では高評価を勝ち取っている。

ACミラン、レアル・マドリード、ユヴェントスなど名門クラブで指揮してきた元監督のファビオ・カペッロ氏は、『Sky Sport』に出演しチャンピオンズリーグ準決勝進出チーム(アーセナル、パリ・サンジェルマン、バルセロナ、インテル)の展望について語った。その中で、シュチェスニーについて「ユヴェントスはこの選手の価値を理解していなかった」と古巣を非難しつつ、その仕事ぶりを絶賛している。

「ユヴェントスはこの選手の価値を理解していなかった。まだトッププレイヤーだった選手を、終わった選手として扱うという間違いを犯した。今のシュチェスニーは印象的な落ち着きのあるプレイを見せており、間違いなく彼はリーダーだ」

バルセロナの今後のスケジュールは、リーグ戦のラストスパート、レアル・マドリードとのコパ・デル・レイ決勝、CL準決勝と激戦必至となっている中で、経験豊富なベテランがどのような活躍を見せるのか期待したいところだ。

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