6・8世界前哨戦が決定した那須川、「自分の実力は世界に通用する」と勝利へ自信 WBC王者の中谷については「誰が見ても強い」と敬意

ボクシングでも世界王者を目指す那須川 (写真:本人インスタグラムより)

前哨戦であることも明言

ボクシングの帝拳プロモーションが18日、都内で会見を開き、6月8日(日)に東京・有明コロシアムにて「Prime Video Boxing 13」の開催を発表。WBC世界バンタム級王者・中谷潤人とIBF同級王者・西田凌佑の王座統一戦の他、WBOアジア・パシフィック・バンタム級王座を返上した那須川天心とWBA同級6位のビクトル・サンティリャンの同級10回戦も行われることが判明した。

那須川はその会見に出席。この一戦への意気込みを聞かれると、前戦で元王者のジェーソン・モロニーに勝利したことに触れ「前回モロニー選手と戦ってしっかり自分の実力が世界に通用することが、自分自身も、見ている人にも分かったと思う。今回は世界前哨戦になると思う」と11月頃に予定されている世界初挑戦に向けた前哨戦の位置付けであることを明言した。

対戦相手のサンティリャンは、身長1メートル67のサウスポー。左利きボクサーとは初対戦となることについては「世界王者はサウスポーの選手が多いので、それに向けてという意味合いもある」と語ると「いろんな候補の中で一番強い選手を選んだ。全体的に何でもできる選手。打ち負けてはいけない」と警戒した。

また那須川は、同会見に出席した中谷の印象を問われた際には、「誰が見ても強い。あのパウンド・フォー・パウンドに入っている。中谷選手に限らず日本人が結構入っていて、その時代にいる僕は本当に幸せだなと思うし、だからこそ比較されるのも分かるし、だからこそ本当に試されている」と語る一幕もあった。

那須川が戦うバンタム級は、現在、日本人ボクサー4人が各々主要4団体のチャンピオンベルトを持っている。その中でも中谷は最強と謳われ、同興行で2団体の統一を狙う。

ボクシング転向2年で世界戦前哨戦まで漕ぎつけた那須川の世界ランキングはWBC1位、WBAとWBOが2位、IBFは4位。11月予定の世界戦で中谷に挑戦することも可能ではあるが、その現WBC王者はいずれ階級を上げて井上尚弥に挑戦する見込みであることから、もしかしたら空位となったWBCのベルトを取りに行くことになるかもしれない。

那須川の前哨戦と共に、その後の世界戦で誰に挑戦するのか、その行方も気になるところだ。


記事一覧(新着順)

電子マガジン「ザ・ワールド」No.304 Jリーグ新時代

雑誌の詳細を見る

注目キーワード

CATEGORY:ALL SPORTS

注目タグ一覧

人気記事ランキング

LIFESTYLE

INFORMATION

記事アーカイブ