全盛期過ぎたと思われたカゼミロはマンUで復活するのか サラリーは高額だが来季も戦力になるとの見方も「クラブが贅沢を続けられるなら……」

マンUでプレイするカゼミロ photo/Getty Images

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EL・リヨン戦では勝利にきっちりと貢献

2022年夏、マンチェスター・ユナイテッドはレアル・マドリードからMFカゼミロを獲得した。カゼミロはレアルでトニ・クロース、ルカ・モドリッチらと黄金の中盤を形成し、数多くのタイトルを手にしてきた勝者だ。マンU加入初年度となる2022-23シーズンのパフォーマンスはハイレベルなものだった。

しかし、昨季はパフォーマンスレベルが低下。それは今季序盤も変わらず、カゼミロの全盛期は過ぎたとの意見も目立った。

今もレアル時代ほどのレベルではないかもしれないが、英『Daily Star』は確実に良くなっていると最近のパフォーマンスを称賛する。チームは17日にヨーロッパリーグ準々決勝2ndレグでリヨンと5-4と激闘を演じたが、カゼミロはこのうち3ゴールに絡んでいる。劇的勝利にカゼミロも大きく貢献したのだ。
同メディアはカゼミロが今季開幕前から懸命に準備していたと伝え、パフォーマンスレベルが上がってきたと評価する。

「身近な人たちは、彼が苦しんでいることを知っていた。昨季も散々な結果ではあったが、それでも彼は諦めなかった。この夏はシーズンへ向けて準備に時間を費やしていて、32歳の彼は自分にまだ力があると感じていたのだ。だからこそ今季序盤戦は辛いものとなった。彼は求められている基準に達していなかったのだ。しかし彼は諦めず、ロッカールームでもリーダーシップを発揮し続け、チャンスを待ち続けた。そこから中盤に怪我人が出たことや、中盤の強度を高めるうえでアモリムは彼にチャンスを与えた。彼はそのチャンスを掴んだのだ」

気になるのは今夏の動きだ。クラブとの契約は来夏まで残っているが、カゼミロの週給は30万ポンドと高額だ。今夏に手放せば、財政的な負担は軽減できる。しかし、今のパフォーマンスを続けてくれるならば来季の戦力になるかもしれないと同メディアは続ける。

「クラブの会計担当は、彼の高額なサラリーを受け、今夏に放出すべきと考えるかもしれない。しかしピッチ内外でのリーダーシップや影響力を考え、ユナイテッドが贅沢を続けられるならば、彼は依然として貴重な存在となるはずだ。彼はまだサッカーへの情熱を失っていない」

指揮官アモリムは今のカゼミロをどう見ているのか。30万ポンドの働きに見合うかは微妙なところだが、今のパフォーマンスならば戦力としてカウントすることは出来るはずだ。

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