2022W杯・アルゼンチン戦にも出場した豪州の逸材は今 ニューカッスルで奮闘も、トップチームへの道は遠く

オーストラリア代表でもプレイするガラン・クオル photo/Getty Images

5大リーグで活躍できる日はくるか

未来のオーストラリア代表エースになれるだろうか。

現在のオーストラリアサッカー界では、アデレード・ユナイテッドからドイツの名門バイエルンに移籍した19歳FWネストリ・イランクンダがちょっとした有名人だ。昨年にはA代表デビューも果たしていて、イランクンダも未来のエース候補だろう。

ただ、注目はイランクンダだけではない。2022ワールドカップ・カタール大会にも出場した20歳のFWガラン・クオルも注目株だ。2022W杯ではベスト16のアルゼンチン戦に途中出場し、相手ゴールを脅かすシーンもあった。

2023年にセントラルコーストからニューカッスルに移籍しており、イランクンダと同様に5大リーグで結果を残す日々を夢見ている。

しかし、ニューカッスルでポジションを得るのは簡単ではない。トップチームではFWアレクサンダル・イサクが絶好調で、現在クオルはU-21カテゴリーで技を磨く日々だ。昨季はオランダのFCフォレンダムにレンタル移籍していたが、そこでもエールディヴィジで1ゴールと目立った結果を残せなかった。まだ20歳と若い選手ではあるものの、ニューカッスルで未来があるかは分からない。

『ESPN』によると、クオルはまだまだトップチームのトレーニングについていくのが大変だと語っている。イサクのクオリティにも驚いており、トップチーム入りが難しい場合は今夏の移籍も選択肢となるかもしれない。

「プレシーズン中にイサクとトレーニングしたけど、彼は本当にテクニックがある。そして速い。彼からボールを奪うなんて無理だよ。本当に止めるのが難しい選手だ。ニューカッスルのトップチームでプレイする選手は、全員が高いレベルのフィジカルを備えている。それが重要なんだ。僕たち若い選手がトップチームのトレーニングに入ると、トレーニングからフィジカルレベルの厳しさを思い知らされる。ポジショニングを鍛える単純なドリルでも1分もすれば疲れてしまう。毎日高い強度でのトレーニングが必要なんだ」

「僕にとって1番大切なことは、試合に出場することだ。夏に向けて次のステップがどうなるかよく分からないけど、トップチームでのプレイが目標だ」

2022W杯でのパフォーマンスには期待を感じさせるものがあったが、やはり5大リーグでのプレイはそう甘くない。オーストラリアサッカー界としてはクオルにも育ってもらいたいはずだが、ニューカッスル移籍以降は足踏みが続いている。

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