エンゼルス菊池雄星、ランナーを許す苦しい展開も5回1/3を5安打1失点の力投 甲斐あってチームはサヨナラ勝ち

粘投でゲームを作った菊池 photo/Getty Images

初勝利ならずもチームに貢献

ロサンゼルス・エンゼルスの菊池雄星投手が日本時間21日、本拠地で行われたサンフランシスコ・ジャイアンツ戦に先発。5回1/3を投げ5安打1失点と好投した。

初回は先頭打者のエリオット・ラモスにいきなり中前打を許すも後続を断ち、2回も凡打三つで三者凡退と上々の立ち上がりを見せる。3回は1死から9番サム・ハフに左前打、ラモスに四球を与え、一、二塁のピンチを招いたが、ここも後続をしっかりと打ち取る。

4回にも4番マット・チャップマンにフルカウントから四球、5番ウィルマー・フローレスをチェンジアップで空振り三振、6番ルイス・マトスを中飛で2死とし、その後ヒットでピンチを広げるものの要所を締め、無失点を継続する。

粘りの投球で相手に流れを与えず5回まできた菊池。しかしこの回も出塁を許してしまい苦しい展開となる。先頭の9番ハフはストレートで空振り三振で仕留め、その後、1番ラモスに左中間への二塁打を打たれ、中堅手の悪送球で三塁進塁を許すと、次打者ウィリー・アダメズに甘く入ったストレートを捉えられ左前適時打。とうとう先制点を許してしまった。ただ残り二つのアウトは、いずれも空振り三振で仕留め、最小失点で乗り切った。

直後の5回裏に味方打線の援護で同点に追いついてもらった菊池は、6回のマウンドにも上がった。先頭の6番マトスをスライダーで空振り三振に仕留め、次打者に四球を与えたところで降板した。勝利投手の権利を得ることはできなかった。

その後、2番手ブロック・バーク投手が6回に2失点するなど、エンゼルスは9回までに1-4と3点リードされてしまう。ところが9回裏、先頭マイク・トラウトの四球から1死満塁のチャンスをつくると、ネトが押し出し死球で、2-4。なおも1死満塁で8番ジョー・アデルが左翼線へ二塁打を放つと、二人のランナーが生還し同点、さらに一塁走者のネトも三塁を回り、捕手のタッチをかいくぐってホームインに成功。劇的なサヨナラ勝ちとなった。

結果的に菊池がゲーム序盤で粘りの投球を見せて最小失点に抑えたことが、後のチームの反撃を呼び込んだ形となった。移籍後初白星は手にできなかったが、チームの勝利に大きく貢献した。

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