クリスタル・パレス戦では直接FK含む1G1Aの大活躍も…… ペップ・シティがケビン・デ・ブライネとの別れを決断した理由

マンチェスター・シティのケビン・デ・ブライネ photo/Getty Images

パレス戦でのFKは素晴らしかった

ヴォルフスブルクからの加入後はその素晴らしいアイデアとキック精度を武器にマンチェスター・シティの攻撃をけん引してきたケビン・デ・ブライネ。近年は怪我の増加により、満足にプレイできないシーズンもあったが、直近のクリスタル・パレス戦では直接FKを含む1G1Aの大活躍でチームを勝利に導いた。

まだまだ戦えることをデ・ブライネは証明したが、クラブはベルギー代表MFとの別れを決断している。デ・ブライネはまだ最前線で通用すると考えていたようで、このクラブの決断に「少し驚いた」とコメントを残している。

では、なぜシティはデ・ブライネに新契約を提示しなかったのだろうか。データサイト『Transfermarkt』がその理由を考察している。

1つ目が、中盤の世代交代を進めるためだ。シティにはアカデミーから優秀な若手が育っており、現スカッドではフィル・フォーデン、ジェイムズ・マカティ、ニコ・オライリー、リコ・ルイスの4人が中盤でプレイすることができる。

フォーデンは自身の絶不調という別の理由で出場機会を失っているが、マカティとオライリーは中盤の層の厚さから出番を得られていない。左SBでブレイク間近のオライリーの本職は中盤で、22-23シーズンのU-18プレミアリーグではインサイドハーフやトップ下として出場し19試合で10ゴール11アシストの数字を残している。

2つ目の理由も少し似ているが、レヴァークーゼンのフロリアン・ヴィルツを獲得するためだ。シティは同選手をデ・ブライネの後継者と考えており、ドイツ代表MFが加入となれば、デ・ブライネの居場所はなくなる。

どちらにせよシティは中盤の若返りを進めたかったのだろう。デ・ブライネだけでなく、イルカイ・ギュンドアンやマテオ・コヴァチッチ、ベルナルド・シウバと中盤には30代の選手が多く、今季はその中盤での競り合いに負けるシーンが散見されている。アスリート能力の低下が目立っており、デ・ブライネも怪我の影響で全盛期のような力強さは失われていた。

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