ハリー・アマスの登場でショーに変革の時 新星の台頭が“元No.1左SB”に現実を突きつけたと地元紙が指摘

良きライバルであるショーとアマス Photo/Getty Images

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ライバル出現

ハリー・アマスの急成長が、ルーク・ショーのキャリアに変化をもたらそうとしている。18歳にしてマンチェスター・ユナイテッドのトップチームに定着しつつあるアマスは、プレシーズンでの好パフォーマンスを経て、ついに先月レスター戦でデビュー。続くニューカッスル戦では初先発、そしてオールド・トラフォードでの初出場と階段を着実に登っている。『Manchester Evening News』が伝えている。

アマスはすでにプレミアリーグで“違い”を見せつけており、ウルヴズ戦ではラスムス・ホイルンドが思わず拍手を送るようなクロスを披露。ファンを魅了するドリブルと果敢な攻撃参加は、もはや「ただの若手」ではない存在感を放っている。アモリム監督も「アマスは本当に良いプレイをした。もっと良い結果に値した」と称賛を惜しまなかった。

アマスは直近のウルブズ戦で、ユナイテッドの他のどの選手よりも多くのボールリカバリー(7)を達成した。他にもパス精度89%を誇り、13回のデュエルで9回勝利を記録。ファイナルサードへのパス4本成功やクリア3回などのスタッツ上でも素晴らしい数値を記録した。
その一方で、ショーの現状は厳しい。昨年2月を最後に公式戦での先発出場はなく、度重なる負傷により今季もわずか5試合の途中出場にとどまっている。かつては“最高の左SB”と評された男も、今では3バックの左センターバック起用が主戦場。年齢的にも7月で30歳となるショーにとって、今がまさに「再出発」の時である。

ルベン・アモリム体制では[3-4-2-1]の布陣が主流だが、戦術の要であるウイングバックとして稼働するにはショーのフィジカルは不安定すぎると同紙は指摘。対してアマスは90分間のプレイをこなせるフィットネスを備え、パトリック・ドルグとのポジション争いにおいても存在感を高めている。ユナイテッドがヴィクトル・リンデロフとジョニー・エヴァンスを今夏に放出すれば、ショーのセンターバック転向は現実味を帯びるだろう。

かつて“未来”と期待されたショーが、今度は“次世代”に席を譲る立場にある。だが、彼が新たな役割に順応できるならば、キャリアの第2章が始まる可能性もある。ショーは、アマスの台頭と共にユナイテッドの未来を形作っていくだろう。

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