30年W杯64チーム案は34年大会でも? 物議を醸す出場枠増加問題に34年開催国のサウジ「喜んで実現する」

34年サウジ大会でも64カ国になる可能性が? photo/Getty Images

「私たちは準備ができている」

2034年のワールドカップ開催国となったサウジアラビアは、物議を醸す64チーム案に前向きな考えであるようだ。

スペイン、ポルトガル、モロッコで開催される2030年のワールドカップ。100周年記念ということもあり、開幕戦3試合をウルグアイ、アルゼンチン、パラグアイで行うなど異例の大会となる中、先日のFIFA理事会にてウルグアイサッカー協会会長のイグナシオ・アロンソ会長が、この大会にて出場国を64チームに増やすことを提言。記念大会として更なる出場国増加を望んでいることが明らかとなっていた。

この提案には大多数が反対意見を述べており、欧州サッカー連盟(UEFA)のアレクサンデル・チェフェリン会長は「良い考えではない」と批判。さらにはアジアサッカー連盟(AFC)のサルマーン・ビン・イブラーヒーム・アール・ハリーファ会長や、北中米カリブ海サッカー連盟(CONCACAF)のヴィクトル・モンタリアーニ会長も反対意見を述べていた。

そんな中、2034年大会の開催国に決まったサウジアラビアでは、どうやらこの64チーム案に賛成とのことだ。サウジアラビアのスポーツ大臣であるアブドゥルアジズ王子は、ジッダで開催されたF1レース前のインタビューにて「それがFIFA(国際サッカー連盟)が下す決定であり、誰にとっても良い決定であると考えるなら、私たちはそれを喜んで実現する」とコメント。「私たちは準備ができている、または準備が整うだろう」とし、自国開催の大会でも64チーム案を前向きに検討し、実現が可能であることを述べていた。

仮に出場国が64チームに増加した場合、試合数は全部で128試合へと増加する。出場国が48カ国となった2026年のワールドカップでは全試合数が104試合となり、これまでの64試合から40試合も増加。さらに増えることから選手たちのコンディション等の問題も出てくるほか、各国のリーグ戦にも影響を及ぼすことが考えられるだろう。

物議を醸す2030年大会の64チーム案だが、2034年大会でもその案が通ることとなるのか。

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