イアン・ライトが女子選手のACLリハビリを全額支援 月額約33万円を負担「もっと評価されるべき」

女子サッカー界へ貢献しているライト氏 Photo/Getty Images

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素晴らしい活動だ

元イングランド代表FWイアン・ライト氏が、女子選手の前十字靭帯(ACL)リハビリ費用として月額1700ポンド(約33万円)を自己負担していることが明らかとなった。支援を受けているのはDFのケイリー・マクドナルドで、彼女はその献身に対し「もっと評価されるべき」と語っている。

マクドナルドは2024年3月、ストーク・シティ・レディースでプレイ中にACLを損傷。ストークの女子チームは3部相当のセミプロクラブであり、リハビリや医療面でのサポート体制は整っていなかったという。日常の仕事(自動車メーカーの資材コーディネーター)もこなせなくなり、数週間も診断を待つ事態に直面。最終的にクラブ側からは「手術はNHS(英国国民保健サービス)で待つように」と通告されたという。

長い待機期間に業を煮やしたマクドナルドは、私費での治療を求めてクラウドファンディングを開始。そこに救いの手を差し伸べたのが、かねてより女子サッカーの発展に尽力してきたライト氏である。ライトは彼女のリハビリ費用を全額支援し、その額は月額1700ポンドに上る。
マクドナルドは、『The Guardian』に対し次のように語った。

「イアンは何の見返りも求めずに手を差し伸べてくれた。本当に心から感謝しているし、彼のような存在が女子サッカー界には不可欠」

また、女子サッカーへの貢献に対してもっと評価されるべきだとマクドナルドは話しているが、一方で女子選手のリハビリやサポート体制が不十分な現状を浮き彫りにするこの一件は、ライト氏の人柄と同時に、女子サッカー界が直面する課題をも象徴している。

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