前回優勝はコロナ禍…… “正式な”優勝パーティは35年ぶり リヴァプールファンは今度こそ派手に祝いたい

前回優勝時の19-20シーズンはコロナ禍にあった Photo/Getty Images

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あと1ポイントで優勝が決まる

現在プレミアリーグで勝ち点79の首位となっているリヴァプール。今週末のトッテナム戦に引き分け以上で、19-20シーズン以来のリーグ優勝が決定する。試合はホームのアンフィールドで行われるため、お祭り騒ぎとなること必至だ。

リヴァプールファンはこの瞬間を心待ちにしているだろう。なにしろ、前回優勝時はコロナ禍にあったからだ。空っぽのスタジアム、観客のいない中でのリーグ戦。パブに繰り出すこともできない。30年ぶりのリーグ優勝だったにもかかわらず、あの息が詰まるような異常事態の中で、ファンはひっそりと優勝を祝っていたのだ。

英『Daily Mail』は、優勝を控えたファンたちの声を集めた。ある教師はコロナ禍での優勝を次のように回想している。
「ヴィンテージシャンパンを少し買って、スモークボムを少し持っていました。それを発射して、裏庭でボトルからシャンパンを飲みました。試合会場で一緒に座っていた3人でグループ通話をして、バーチャルで一緒に飲んだんです」

また、ある地元のアーティストは次のように語った。

「庭で父と2人だけで『You’ll Never Walk Alone』を演奏したんです。ほろ苦い気持ちでした。一緒に祝えない寂しさもありました」

ファンたちが、前回優勝時に心から祝えなかったのは明らかだ。今回ばかりは、溜まりに溜まった感情が爆発するだろう。リヴァプールファンたちによる最後の“正式な”優勝パーティは1990年だ。初めてのどんちゃん騒ぎを経験するファンも多いと思われる。もうこの世にいないファンもいるはずだ。

同紙によれば、パブは夜通しパーティする準備を整え、ベーカリーは20回目の優勝を祝う特製のパイを用意したという。次の日は月曜日だが、仕事を欠勤することになる人もいるかもしれない。リヴァプールファンたちのハッピーエンドは、まもなくやって来る。


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