コンパニ政権での降格から得た学び 44試合15失点。バーンリーは堅守でプレミア残留を掴めるか

昇格を成し遂げたバーンリー photo/Getty Images

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スタイルを変えた

イングランドの2部リーグにあたるチャンピオンシップではリーズとバーンリーが頭1つ抜けており、両クラブのプレミアリーグ自動昇格が決まった。昇格枠は残すところあと1つで、どのクラブがこの権利を勝ち取るのだろうか。

イングランドのトップリーグであるプレミアリーグの競争力は非常に高く、昇格組は近年苦戦傾向にある。

昨季は昇格したシェフィールド・ユナイテッド、バーンリー、ルートンの3クラブがすべて降格し、今季も昇格組のサウサンプトン、レスターの降格が決まり、イプスウィッチも残留は難しいと予想されている。
過去にはノッティンガム・フォレストやブレントフォードらが昇格し、彼らは現在もプレミアリーグで戦っているが、ここ2シーズンは彼らに続くチームが現れていない。

『The Athletic』では23-24シーズンに降格を経験し、1年でのプレミア復帰を果たしたバーンリーが、この降格から学び戦い方を変更した点に注目している。

22-23シーズンのチャンピオンシップでは元マンチェスター・シティのヴァンサン・コンパニを監督として招聘し、攻撃的なスタイルでリーグ優勝を成し遂げたバーンリーだが、翌年のプレミアでは攻撃的なサッカーをトップリーグで再現することができず、19位に終わっている。

降格を機にコンパニ監督との別れを決断し、新監督として招聘したのがフラムやボーンマスで監督経験のあるスコット・パーカー氏だった。

パーカー氏は攻撃的だったバーンリーを守備的なチームへと変えている。それがよくわかるのが、当時と現在のスタッツの違いだ。

22-23シーズンは46試合で87ゴール35失点を記録、一方の今季は44試合で61ゴール15失点となっている。試合数は異なるものの、得点と失点の減少が見て取れる。

コンパニ時代のバーンリー、そして今季のサウサンプトンに共通するのが、チャンピオンシップ時代の攻撃的なサッカーをトップリーグでも再現しようとしたことだ。もちろんマルセロ・ビエルサ時代のリーズのように通用する例もあるが、バーンリーとサウサンプトンの2クラブはそれで失敗を経験している。

44試合でわずか15失点と異次元の守備を披露しているバーンリー。来季はこの堅守を生かし、降格を回避することはできるのだろうか。

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