トッテナム戦で勝利、もしくはドローでプレミア優勝決定 アルネ・スロット監督はどのようにしてクロップリヴァプールを引き継いだのか

リヴァプールのアルネ・スロット photo/Getty Images

続きを見る

イングランドでは無名の監督だった

24-25シーズンのプレミアリーグではリヴァプールが2位アーセナルに大きな差をつけて首位に立っており、第34節のトッテナム戦で勝利、もしくは引き分けとなれば、19-20シーズン以来となるリーグ優勝を果たすことになる。

シーズンが進むにつれてリヴァプールの指揮官であるアルネ・スロットの評価は高まったが、元リヴァプールのGKであるサンデル・ヴェステルフェルト氏が「8月にリヴァプールのファンにスロットのチームがプレミアリーグで優勝できるかを尋ねたら、ほとんどの人がノーと答えただろう」と語ったように、シーズン開幕前の評価は低かった。

では、どのようにしてスロット監督はリヴァプールでの信頼を得たのだろうか、『BBC』のニール・ジョンストン記者はオランダ人指揮官の功績をまとめている。
リヴァプールは今季ほとんど移籍市場で動いておらず、戦力としてチームに加わったのはフェデリコ・キエーザのみだ。彼を含めた既存戦力だけでシーズンを戦い、プレミア優勝目前まで来ている。

スロット監督は選手との最初のミーティングで、前回優勝を果たした19-20シーズンのプレミアのスタッツと、クロップ政権最終年のスタッツを用意し、選手たちにこう告げたという。

「昨季は優勝したシーズンと比べてスプリント数が減り、チームの効率も落ちている」

スロット監督は漠然と選手を鼓舞するのではなく、選手たちに何が足りないのかを伝え、目標を明確にしたという。

また、フィットネス問題を解決するため、スロット監督はピリオダイゼーション(トレーニング負荷)の専門家をフェイエノールトから引き抜き、さらに選手たちは試合前にホテルではなく、自宅にとどまることができるようになったという。それが影響したのかチームの柱であるモハメド・サラーとフィルジル・ファン・ダイクはここまで怪我なしでシーズンを戦うことができている。

同メディアは夏の移籍市場でリヴァプールが大きく動くと予想しており、来季も優勝争いに加わるだろうと主張している。前述したサラーとファン・ダイクの残留はすでに決定しており、無名だったオランダ人指揮官とともに歴史を創っていくことになるのだろうか。

記事一覧(新着順)

電子マガジン「ザ・ワールド」No.304 Jリーグ新時代

雑誌の詳細を見る

注目キーワード

CATEGORY:海外サッカー

注目タグ一覧

人気記事ランキング

LIFESTYLE

INFORMATION

記事アーカイブ