矢吹正道への名誉毀損で所属ジムがJCBに謝罪要請 寺地VSユーリ戦での富樫リングアナのコールが問題に

前線で2階級同時制覇を達成した矢吹 (写真:本人インスタグラムより)

矢吹の勝利にケチをつけるニュアンスに

ボクシングのLUSH緑ジムは28日、日本ボクシングコミッション(JCB)の冨樫光明リングアナウンサーによって同ジム所属のIBF世界フライ級王者・矢吹正道を名誉毀損する発言があったとして、JBC評議委員会議長の北原義一氏に謝罪要請を出したことがわかった。

問題の発言は、3月13日に両国国技館で行われた寺地拳四朗対ユーリ阿久井政悟によるWBC・WBA世界フライ級王座統一戦のリング上でのこと。富樫氏は選手コールで寺地の戦績を紹介する際「25戦24勝。敗戦は議論の余地が残る世界タイトルマッチで喫した1敗のみ」とアナウンスし、捉え方によっては矢吹正道の勝ちが懐疑的であることを断定するようなもの言いとなっていた。

LUSH緑ジムが提出した要請文には、富樫リングアナウンサーの発言により、矢吹正道の名誉は著しく毀損されたと訴え、「日本人チャンピオン同士の世界王座統一戦というボクシング界のみならず一般社会においても非常に注目度の高く、日本だけでなく、世界配信されている中で、JCBとして萩原実理事長、安河内剛事務局長も立ち会っている中での矢吹への著しい名誉毀損であります」と記載されている。

また3月17日に抗議文が提出したが、JBCで倫理委員会の開催や関係者への処分はなく、矢吹の名誉回復の措置が講じられていないとも主張。そして5月2日までにJBCから矢吹への謝罪、冨樫氏のJBC事務局員としての処分、冨樫氏の試合役員としてのライセンス上の制裁、これらをJBC公式ホームページ上で広報すること、最後に冨樫氏から矢吹へ対面での謝罪の5点を要求した。期限までに履行されない場合は、法的手段もやむを得ないと記した。

JBCは、LUSH緑ジムから要請文を受領したことを認め、今後文書の内容を精査し、対応を協議する方針だ。

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