元シティアカデミー選手が「脱サッカー」で大成功 約159億円ブランド築き“若手長者番付”33位にランクイン

イングランドU-20のワバラ氏 Photo/Getty Images

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敏腕ビジネスマンだ

かつてマンチェスター・シティに所属し、26歳で現役を引退したリース・ワバラ氏が、英国の「若手長者番付」において堂々の33位にランクインした。彼が立ち上げたファッションブランド『Manière De Voir』は、現在総資産約8300万ポンド(約159億円)に達している。『Daily Mail』が伝えている。

ワバラ氏は2007年にシティのアカデミーに加入。2011年5月、プレミアリーグ最終節でパブロ・サバレタの代役として途中出場し、トップチームでの出場はこの1試合にとどまった。その後、イプスウィッチ・タウンやオールダム・アスレティック、ブラックプールなど下部リーグへのレンタル移籍を経て、2014年にドンカスター・ローヴァーズへ完全移籍。最終的にボルトンでの短期在籍を最後に、2017年に177試合のプロキャリアに終止符を打った。

引退の背景には、2013年からスタートさせたファッションビジネスへの本格的な転向がある。『The Times』紙のインタビューによると、親友で『Gymshark』創業者のルイス・モーガン氏の助言がきっかけだったという。「CL出場やイングランド代表は現実的ではなかった。自分の才能を最大限に活かせる場所を探した結果、ファッションだった」と語っている。
当時月給3000ポンド(約57万円)のワバラ氏は、1万5000ポンド(約286万円)の自己資金でブランドを設立。モーガン氏は17%の株式を所有していたが、2023年にワバラ氏が約940万ポンド(約18億円)で買い取り、現在は全ての株式を保有している。

ブランドは初年度で売上100万ポンド(約2億円)を突破。女性向けラインを中心に、30ポンド(約6000円)のTシャツや90ポンド(約2万円)のトラックスーツを展開し、アンソニー・ジョシュアやラヒーム・スターリングら著名人も愛用している。

2024年には資産が前年の2600万ポンド(約50億円)から大幅に増加。イングランド代表主将ハリー・ケインや元レアル・マドリードのギャレス・ベイル氏らを上回る評価額で、『The Sunday Times』が発表した若手長者番付で40位以内に名を連ねた。

同年にはロンドン・オックスフォードストリートに初の実店舗をオープンし、12月にはニューヨーク進出も発表。引退後のキャリア転換としては異例の成功を遂げたワバラ氏の歩みは、今なお注目を集めている。

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