DAZNがLFPに約163億円の違約金を支払いへ リーグアン放映から撤退し新チャンネル参画を模索か

DAZNが撤退したリーグアン Photo/Getty Images

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契約終了の背景とは

フランス『L’ÉQUIPE』の報道によれば、サッカー配信大手『DAZN』が今季終了をもってリーグ・アンの放映から撤退する方針を固めたという。その見返りとして、DAZNはフランスプロサッカーリーグ機構(LFP)に対して1億ユーロ(約163億円)の違約金を支払うことで合意に至ったとされる。

現在、DAZNはリーグ・アンの1節あたり9試合中8試合を独占放映しており、フランス国内でのサッカー中継の主力を担っている存在である。しかし、その構図がシーズン終了とともに大きく変化しようとしている。

DAZN側は、この契約終了後にLFP自身が立ち上げを計画している新たなテレビチャンネルへ出資または協業という形で関与することを目指しており、「撤退」と「再参入」の両輪で戦略を描いているものと見られている。
LFPは近年、リーグのメディア権収益の安定化と拡大を模索しており、自らチャンネルを所有・運営することでコンテンツ収益の最大化を狙うプランを進行中。その一環として、既存パートナーとの契約再編が水面下で進められてきた。

DAZNはこれまでイングランド、ドイツ、イタリアなど複数の欧州主要リーグで放映権を取得してきたが、フランス市場における競争の激化と、加入者数の伸び悩みが契約終了の一因と見られる。なお、日本国内のリーグアン放映権への影響は不明だ。


巨額の違約金を支払う決断には、長期的な関係維持と信頼確保という戦略的意図も見える。放映ビジネスから一時的に手を引く一方で、次なるプラットフォームでの再起を狙う『DAZN』の動向から目が離せない。

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