リヴァプールがリーグ連覇をするために必要な選手を地元紙が選出 左SBと中盤の刷新は必須か

リヴァプールを優勝に導いたスロット監督 Photo/Getty Images

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プレミアリーグ制覇という栄光を手にしたリヴァプールだが、現代サッカーにおいて成功の余韻に浸る時間は短い。アルネ・スロット監督の下、さらなる進化が求められている。地元紙の『Anfield Index』はリーグ連覇を達成するために補強すべき4選手を紹介している。

まず、最優先課題となるのは左サイドバックだ。アンドリュー・ロバートソンは不動の地位を築いているが、年齢によるパフォーマンスの低下は避けられない。その後継者として注目されているのが、ボーンマス所属のミロシュ・ケルケズである。21歳のハンガリー代表は、アンドニ・イラオラ監督の下で飛躍し、鋭いクロスと果敢なオーバーラップで評価を高めた。2023年にボーンマスへと導いたリチャード・ヒューズSDが現在リヴァプールにいるため、交渉面では有利とされるが、約4500万ポンドの移籍金と国外クラブとの争奪戦が予想される。

続いて、センターバックではディーン・ハイセンが候補に挙がる。ボーンマスで躍動し、スペイン代表にも名を連ねるようになった20歳の新星だ。イブラヒマ・コナテの契約問題が不透明な中、仮に残留したとしても、過密日程を戦う上で最終ラインの層を厚くすることは急務だろう。
右サイドバックについても強化は不可避だ。トレント・アレクサンダー・アーノルドの将来的な移籍が取り沙汰される中、コナー・ブラッドリーの成長は著しいものの、負傷離脱のリスクを考えれば補強が必要と同紙は指摘している。

ここで浮上しているのがモナコのヴァンデルソンだ。ブラジル人SBは、過去1年の5大リーグでタックルとインターセプト数がトップ1%に入る守備力を誇る。攻撃的な左サイドとバランスを取る存在として理想的な補強となるだろう。

そして中盤では、アダム・ウォートンの台頭に同紙は注目している。クリスタル・パレスの21歳は、プレミアリーグに適応し、イングランド代表デビューも果たした。プログレッシブパスやチャンスクリエイト数で高い数値を記録しており、将来的にリヴァプールの中核を担う可能性を秘めている。

スロット監督にとって初のリーグ制覇は大きな成果だったが、真の挑戦はこれからだ。ケルケズ、ハイセン、ヴァンデルソン、ウォートンといった若き才能たちを迎え入れることができれば、リヴァプールは王者の座を守り続けることができるだろう。ライバルたちが巻き返しを狙う中、今夏の補強は新たな黄金時代を築く鍵となる。

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