チェルシーが異例の1カ月限定胸スポンサー発表! ドバイで総額約1000億円の「サッカー高級邸宅」計画も始動

胸スポンサーが決まったチェルシー Photo/Getty Images

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驚きの提携内容だ

プレミアリーグのチェルシーが、残り数試合の期間限定で新たな胸スポンサーを発表した。契約相手はドバイを拠点とする不動産大手『DAMACプロパティーズ』だ。このパートナーシップは男女のトップチームに適用され、シーズン終了までの短期契約である。

チェルシーは現在、長期的な胸スポンサー契約に向けた交渉を継続しているが、その間隙を縫う形で今回の発表に至った。

今回の提携の注目点はユニフォーム広告にとどまらない。DAMACとの共同プロジェクトとして、ドバイに「チェルシーFCブランド」のサッカーをテーマにした高級住宅を開発する計画も同時に進行しており、その総事業費は約10億ポンドと報じられている。
クラブのCOOであるジェイソン・ギャノン氏は「DAMACはラグジュアリー不動産開発で世界的に名高い企業であり、我々がドバイにおいて初のチェルシーブランドのレジデンスを展開できることを嬉しく思う」と語り、「ロンドンの中心部を拠点とするクラブとの提携は、チェルシーをドバイに活気づけ、世界舞台での継続的な成長を支えるだろう」と続けた。

チェルシーは、2023年に3年間の契約を結んでいた通信会社「Three」との関係が終了して以来、胸スポンサー不在の状態が続いていた。ロシアのウクライナ侵攻に伴い、当時のオーナーであったロマン・アブラモビッチ氏への制裁により「Three」が距離を置く姿勢を見せたことで、関係が悪化。その後、シーズン途中に「Infinite Athlete」との短期契約を結んだものの、長期的な胸スポンサーは決まらずにいた。

なお、プレミアリーグの規定では、1シーズンにおけるシャツスポンサーは1社までと定められており、例外的な事情がない限り変更は認められない。ただし、特定のチャリティ活動などにおいては1試合限定での変更が可能となっている。今回のチェルシーの措置は、スポンサー不在の異例事態における「特別承認」によるものとみられる。

最後の数試合、チェルシーの胸には「DAMAC」のロゴが入る。その裏には、サッカーと不動産を融合させた前例なき戦略が隠されているようだ。

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