[ハットトリックプロダクト 194]DJI マヴィック3

 一般向けドローンの世界ではひとり勝ちのDJIから、新たなフラッグシップモデルが登場しました。「Mavic 2」から「Mavic 3」となり大きく変わったのは5つ。まずは、4/3型CMOSセンサーに2つのレンズ(24mmの広角と28倍望遠)を搭載している点。レンズはハッセルブラッドというのもたまらないです。また、最大200m先の障害物を全方向で検知して、障害物を避けた安全な飛行ルートを計画してくれる機能を装備。再設計されたバッテリは、最大飛行時間46分を実現しました。「Mavic 3 Cine」というさらにハイスペックなモデルでは、AppleのProRes422 HQコーデックに対応。機体には1TBのSSDを内蔵しているので、美しい映像を撮り漏らすこともありません。

 なお、通信接続が従来よりも強化されているので、飛行中に機体とのコンタクトが途切れることもほぼなし。最大伝送距離は15kmだが、日本では規制の関係で8km設定とされています。その他、ハイレベルな写真や動画制作、編集編集を可能にするインジェントモードを多数用意するなど、とにかく全方向に進化しています。同社では一般向けのカテゴリーに属していますが、映像関係のプロが使っても満足できる一台。価格は少々お高いですが、安全に美しい映像を求めるなら仕方のないところでしょう。

 ということで、①ハッセルブラッドのデュアルレンズで②高精細な美しい映像が撮影でき ③走行性や安全性も高い。そんなハットトリックプロダクトなのです。

文/富山英三郎

『Mavic 3』
サイズ:L347.5×W283×H107.6mm
(展開時/プロペラなし)、L221×W96.3×H90.3
(折りたたみ時/プロペラなし)。重量:385g。
最大飛行時間(無風):46分。最大風圧抵抗:12m/s。
¥253,000(Mavic 3 標準版)
問DJIサポート TEL03-6634-4949

※電子マガジンtheWORLD263号、11月15日配信の記事より転載

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