24日、ロンドンで『THE BEST FIFA FOOTBALL AWARDS』が開催された。受賞者の現役選手だけでなく、多くのレジェンドたちもこの式典に参加している。一部のレジェンドたちを紹介しよう。
そのプレイで、現役時代に多くのサッカーファンを楽しませたロナウジーニョ氏 photo/Getty Images
37歳になっても現役で戦い続けるエトー photo/Getty Images
元ブラジル代表FWロナウジーニョ
1980年3月21日生まれ(38歳)
主な所属クラブ:PSG、バルセロナ、ミランなど
かつて世界最高の選手と言われ、華麗なテクニックで多くのサッカーファンを魅了。バルセロナ時代には欧州制覇を成し遂げており、FIFA最優秀選手賞も2度受賞している。2015年にフルミネンセを退団して以降は、長らく無所属の状態が続いていたが、2018年1月に正式に引退を発表した。現在は世界各地を訪れていることをSNSで報告している。
元カメルーン代表FWサミュエル・エトー
1981年3月10日生まれ(37歳)
主な所属クラブ:バルセロナ、インテル、チェルシーなど
37歳になった今も、現役生活を続けるストライカーだ。バルセロナで2度、インテルで1度、計3度の欧州制覇を経験している。2015年からは欧州5大リーグを離れ、戦いの舞台をトルコへ移したが、ゴールへの嗅覚は健在。3シーズンでリーグ戦通算89試合に出場し、50ゴールを挙げる大活躍を見せていた。しかし、今夏の移籍市場でカタールSCへ移籍している。
ウクライナの英雄シェフチェンコ photo/Getty Images
チェルシー史上初のイタリア人監督となったヴィアッリ氏 photo/Getty Images
元ウクライナ代表FWアンドリー・シェフチェンコ
1976年9月29日生まれ(41歳)
主な所属クラブ:ディナモ・キエフ、ミラン、チェルシー
ミラン時代の2004年にバロンドールを受賞した欧州屈指のストライカー。2012年に現役を引退して以降は、政治家やプロゴルファーを目指すなど紆余曲折もあったが、2015年に指導者ライセンスを取得した。その翌年には母国ウクライナ代表のコーチに就任し、サッカー界へ復帰。EURO2016後からは同代表の監督を務めている。
ジャンルカ・ヴィアッリ
1964年7月9日生まれ(54歳)
主な所属クラブ:サンプドリア、ユヴェントス、チェルシーなど
ユヴェントスが最後に欧州制覇を成し遂げた1995-96の主力メンバー。チェルシー時代には、プレイングマネージャーとして指揮官に就任し、同クラブ史上初のイタリア人監督となった。しかし、引退後の指導者キャリアはワトフォードの指揮官を1シーズン(2001-02)務めたのみとなっており、現在は主に解説業などを行なっている。
カメルーン代表の指揮官を務めるセードルフ監督 photo/Getty Images
アーセナルの全盛期を知るキャンベル氏 photo/Getty Images
クラレンス・セードルフ
1976年4月1日生まれ(42歳)
主な所属クラブ:アヤックス、レアル・マドリード、インテル、ミランなど
ミランの一時代を築いた世界屈指のMF。ミランを2度の欧州制覇へ導き、個人としては4度もビッグイヤーを掲げている。2014年1月に当時所属したいたボタフォゴを退団し、ミランの指揮官になることが決定。低迷する古巣を立て直すため、現役生活に終止符を打ったが、わずか半年で解任された。その後、中国の深センやスペインのデポルティボの指揮をとるも長続きせず。今年8月からはカメルーン代表を率いている。
ソル・キャンベル
1974年9月18日生まれ(44歳)
主な所属クラブ:トッテナム、アーセナル、ニューカッスルなど
アーセナルで無敗リーグ優勝(2003-04)を経験。プレミアリーグの通算出場数はなんと「500」を超えている。2010-11シーズンにニューカッスルを退団して以降は無所属の状態が続き、2012年5月に現役引退を正式発表。引退後は、2015年から2016年にかけてロンドン市長選に立候補するとの噂が浮上したが、実現することはなかった。
ドイツ代表のレーヴ監督(左)とマネージャーのビアホフ氏 photo/Getty Images
カヌ氏と妻のアマラチーさん photo/Getty Images
オリバー・ビアホフ
1968年5月1日生まれ(50歳)
主な所属クラブ:ハンブルガー、ウディネーゼ、ミラン、モナコなど
かつて日本代表の指揮官を務めたアルベルト・ザッケローニ氏に、その才能を見出されたストライカー。同監督が指揮官を務めたウディネーゼ時代の1997-98シーズンにセリエA得点王に輝いた。その活躍が認められ、翌シーズンにはザッケローニ氏とともに名門ミランへ移籍し、3シーズンに渡ってプレイした。現在はドイツ代表のマネージャーを務めており、今回の式典には、同代表の指揮官を務めるヨアヒム・レーヴ監督と一緒に出席している。
ヌワンコ・カヌ
1976年8月1日生まれ(42歳)
主な所属クラブ:アヤックス、インテル、アーセナルなど
197センチの長身とテクニックを武器にゴールを量産し、2度のアフリカ最優秀選手に選ばれるなど、ナイジェリアを代表するストライカーだ。1993年にU-17W杯を制し、1996年のアトランタ五輪では金メダルをもたらしている。インテル時代には選手生命が危ぶまれる心臓弁膜症を発症し、1年以上の長期離脱を余儀なくされたが、1999年にアーセナルへの移籍を果たすと、見事復活を遂げた。引退後はユニセフの親善大使など務めており、リベリア対統領に就任したジョージ・ウェア氏に触発されて、現在はナイジェリア大統領を目指しているという。
シュマイケル氏と妻のローラさん photo/Getty Images
シルトン氏と妻のステフさん photo/Getty Images
ピーター・シュマイケル
1963年11月18日生まれ(54歳)
主な所属クラブ:ブレンビー、マンチェスター・ユナイテッド、スポルティング、マンチェスター・シティ
デンマークが生んだ伝説のGK。マンチェスター・ユナイテッドでは、主要タイトルの3冠を獲得している。日本代表FW岡崎慎司が所属するレスター・シティの守護神カスパー・シュマイケルの父としても有名だ。息子の試合を観戦する姿がたびたびカメラに捉えられており、デンマーク代表が躍進したロシアW杯でも息子のプレイに一喜一憂していた。
ピーター・シルトン
1949年9月18日生まれ(69歳)
主な所属クラブ:レスター、ノッティンガム、サウサンプトン
1970年にイングランド代表デビューを飾り、同代表史上最多となる通算125キャップを記録しているレジェンド守護神。クラブも合わせると通算出場数は「1000」を優に超える。メキシコW杯の準々決勝で、「神の手」と「5人抜き」で決まられたGKとしても有名。ただ、通算クリーンシート数は歴代最多タイとなる10を記録している。2016年に再婚し、現在は妻のステフさんとコンサルティング会社を経営しているという。
カペッロ氏とローラさん photo/Getty Images
シーマン氏と妻のフランキーさん photo/Getty Images
ファビオ・カペッロ
1946年6月18日生まれ(72歳)
主な所属クラブ:ローマ、ユヴェントス、ミランなど
主な指導クラブ:ミラン、レアル・マドリード、ローマ、イングランド代表など
イタリア屈指の名将。現役時代にイタリアの名門クラブでプレイし、引退後は解説業を行っていたが、1986-1987シーズンの終盤に古巣ミランの暫定監督に就任した(指揮をとったのは5試合)。それから4年後、正指揮官としてミランに復帰すると、3シーズン連続でCLの決勝に進出(うち1度優勝)したり、5年間で4度のリーグ制覇をもたらしたりするなど、その手腕を発揮しミランの黄金期を作り上げた。今年4月に監督業からの引退を表明し、現在は解説業に復帰している。
デイビッド・シーマン
1963年9月19日生まれ(55歳)
主な所属クラブ:QPR、アーセナル、マンチェスター・シティなど
ポニーテールの髪型が特徴のイングランド屈指の名守護神。安定したセーブに定評があることから「ミスターセーフハンド」などとも言われた。アーセナルの一時代を築き、同クラブでの通算出場数は400試合超えとなっている。ただ一方で、私生活は安定したものとは程遠いのか、2度の離婚を経験し、2015年に3度目の結婚を果たした。