英BBCが予想 この冬に移籍する注目プレイヤーたち
ポグバは監督との確執があったが状況が変わった photo/Getty Images
出場機会を得られないドリンクウォーター photo/Getty Images
多くのサッカーファンにとって、新年とはただ祝うだけのものではない。冬の移籍市場がオープンするからだ。愛するチームがより強い力を手にするのか、それとも愛着のある選手が背を向けて出ていくのを、指をくわえて見ている羽目になるのか。
英『BBC』は、新年の到来にあたって今冬に移籍する可能性のあるプレイヤーをまとめている。そのリストの一部を紹介したい。
ポール・ポグバ(マンチェスター・ユナイテッド)
候補:ユヴェントス、バルセロナ、PSG
このリスト最大のビッグネームとしているのがユナイテッドのポグバだ。ジョゼ・モウリーニョ前監督との折り合いの悪さはもはや公然の秘密となっており、英国のタブロイド紙では彼の移籍ゴシップがあふれんばかりに出回った。ユヴェントスが1億2500万ポンドで買い戻すという話があったほか、以前から噂にあがっていたバルセロナへの移籍などが取りざたされていた。しかしモウリーニョがチームを離れ、オーレ・グンナー・スールシャール暫定監督が指揮をとることになったため状況は変わってきている。
ダニー・ドリンクウォーター(チェルシー)
候補:ウェストハム、フラム
今季のリーグ戦への出場ゼロ分。マウリツィオ・サッリ監督はチームスタイルに適合しないドリンクウォーターを戦力外とみなしており、カップ戦ですら出場機会を与えていない。唯一の出場は、昨年8月のコミュニティシールド。もはや移籍は既定路線と見られており、レスター時代の恩師クラウディオ・ラニエリが率いるフラムへ行く可能性が報じられるほか、価格次第ではウェストハムが興味を示すという報道もある。
経験豊富なケイヒルだがサッリの信頼は掴めなかった photo/Getty Images
デイヴィスもプレミアを離れる時か photo/Getty Images
ガリー・ケイヒル(チェルシー)
候補:アーセナル、ミラン、アストン・ヴィラ、フラム
マウリツィオ・サッリのテストにパスできなかったのはドリンクウォーターだけではない。2012年の冬から長きにわたりチェルシーのディフェンスラインを支えてきたベテランも放出の危機だ。伊『Corriere dello Sport』でミラン移籍の可能性が報道されたほか、DF陣の度重なるケガでディフェンスが崩壊しかけているアーセナルを救う存在になるかもしれない。
スティーヴン・デイヴィス(サウサンプトン)
候補:レンジャーズ
キャプテンとしてチームを引っ張ってきたデイヴィスだが、今季のプレミアリーグではわずか97分の出場。ラルフ・ハーゼンヒュットル監督が就任してからも扱いは変わっておらず、このベテランにもイングランドを去るときが訪れようとしている。古巣レンジャーズのスティーブン・ジェラード監督から「偉大な男」と賞賛を受けたこともあり、スコットランドへの復帰が現実的な線か。
出場機会を減らすイスコを欲しがるクラブは多い photo/Getty Images
PSG退団は既定路線のラビオ photo/Getty Images
イスコ(レアル・マドリード)
候補:チェルシー、マンチェスター・シティ、アーセナル
ジネディーヌ・ジダンのもとで重用されたが、サンティアゴ・ソラーリ体制では出場機会を減らし、今季はわずか11試合の出場にとどまっている。特にイングランドからの関心は高く、チェルシーが7000万ポンドのオファーを準備しているという報道もあった。『MARCA』によれば「冬に出て行くことは考えていない。僕は非常にハッピー」とのことだが……。
アドリアン・ラビオ(パリ・サンジェルマン)
候補:リヴァプール、チェルシー、バルセロナ
現在の契約は今年の夏まで。しかし、PSGのアンテロ・エンリケSDが契約延長の交渉が失敗したことを明かすなど、もはや退団は既定路線だ。リヴァプールへの移籍などが取りざたされていたが、ここにきてバルセロナとの契約がすでに決まっていたことが示唆され、問題視された。バルセロナは否定したものの、ラビオの去就は泥沼化しそうだ。
ゴールデンボーイ賞に輝いたデ・リフト photo/Getty Images
プリシッチのプレミア参戦はあるか photo/Getty Images
マタイス・デ・リフト(アヤックス)
候補:マンチェスター・シティ、バルセロナ、ユヴェントス
ゴールデンボーイ賞を受賞したことで、さらに価値を高めた感のあるアヤックスの主将。マルク・オーフェルマルスSDも「引き留めは困難」と認めており、あとは代理人のミーノ・ライオラがいつ・どのクラブと・いくらで話をまとめるかという点に興味は集約される。アヤックスはCLでも勝ち残っているため、フレンキー・デ・ヨンクとともに放出はシーズン終了時と思われているが……。
クリスティアン・プリシッチ(ドルトムント)
候補:リヴァプール、チェルシー
ドイツサッカーに詳しいジャーナリストのラファエル・ホニッグスタイン氏が語ったところによれば、プリシッチは2020年以降の契約更新を拒否。誰かが(1月に)2000万ユーロを上乗せするなら、ドルトムントは放出も最悪の事態ではないと考えるかもしれないとのこと。元ドルトムントのクロップが率いるリヴァプール、そして同じイングランドのチェルシーが引き抜きに熱心な姿勢を見せているようだ。